後を絶たないあおり運転事故:東名高速道路、夫婦死亡事故を引き起こした、石橋和歩はどうなった?
2017年6月、非常にショッキングな事件が日本中を驚かせました。
東名高速で「あおり運転」をされ,追い越し車線に無理やり停車させられた車が大型トラックに追突されて夫婦が死亡した事故。
残された2人のお子さんや家族は悲痛な思いを今も抱えています。
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あれから1年、日本各地であおり運転による事故の報道が絶えません。
未だ減らないあおり運転、東名高速道路で起きた事件の教訓は活かされないのでしょうか。
目次
東名高速道路の夫婦死亡事故
事件のきっかけは些細なことでした。
パーキングエリアの通路に車を止めていた石橋和歩被告が、被害者の夫から、注意されたことで立腹し、高速道路にて一家の車を執拗に追跡、あおり運転を繰り返し、追い越し車線に無理やり停車させたのです。
車内にいた被害者夫を引きずりだし、に暴行を加えたあげく、後続のトラックが追突となりました。
非常に後味の悪い、胸糞の悪い事件でした。
しかも、石橋和歩被告は当初自分があおられたと嘘の供述をしたのです。
このあまりにも悲惨な事件と、事件を引き起こした石橋和歩被告の身勝手さに、日本国民が憤りました。
石橋和歩被告の現在
その後、取り調べが進んでいれば起訴、裁判、量刑確定そして収監となっているはず。
現在の石橋被告と、法的な手続きはどこまで進んでいるのでしょうか。
事件当時は、量刑の重い「危険運転致死傷」での起訴、立件が難しく、量刑の軽い、「過失運転致死傷」となるのでは?との報道がなされていました。
危険運転致死傷の最高刑が懲役20年、過失運転致死傷が懲役7年ですから、大きな違いです。
調べてみたところ、2018年9月現在、裁判はいまだ始まっていないようです。
慎重な取り調べと、おそらく、適用する罪状(「危険運転致死傷」または「過失運転致死傷」)を精査していたものと思われます。
裁判は?量刑は?
報道によると、裁判は年内にも開かれる見通しです。
ただし、すでに2017年10月に、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)にて起訴されています。
警察と検察の努力により、より量刑の重い「危険運転致死傷」で公判が行われる方針ですね。
Good Job!
また、この9月、予備的訴因として「監禁致死傷罪」を裁判所に追加請求したと報道がありました。
当初、石橋被告は、過失運転致死傷容疑で逮捕されました。
しかし、遺族感情や報道を始め、社会的な影響を考慮し、危険運転致死傷での起訴となったようです。
ただし、専門家によると、この場合典型的な危険運転致死傷のケースではなく、適用が難しい可能性があるとのこと。
そのため、「進路を塞ぎ、被害者を動けない状態にさせた」行為を、監禁と解釈し、「監禁致死傷罪(最高刑懲役20年)」の適用も視野にいれているということでしょう。
事件の影響
この事件の裏でもう一つの問題が進行していました。
石橋被告の家族に関する情報で、インターネット上でデマを投稿したとして、名誉毀損の疑いで書類送検された人たちがいました。
これは間違った情報がSNS等で拡散してしまう、現代社会ならではの問題です。
書類送検された男性11人は、結局、不起訴処分となったそうです。
過去の事例をみると、インターネットでの名誉毀損の場合、初犯であれば不起訴になることが多いようです。
ただ、被害者の名誉回復については考えなくてはなりません。
なくならないあおり運転事故
凄惨な事件で、日本中が心を痛めました。
しかし、一方で事件以降、連日あおり運転による事故や事件が後をたちません。
石橋被告の事件がきっかけとなって、社会の関心がたかまり報道につながっている側面ンもありますが、これはあまりに悲しいことです。
事件以降あるいは今現在もあおり運転をしている人たちのなかには、石橋被告の事件を知り、心を痛めた人もいたはずです。
中には、あおられるほうが悪いという報道、指摘を目にすることがありますが、石橋被告の事件を思えば、私には理解しがたいのです。
では。